自覚のない悪い癖が口腔トラブルに! TCHって何ですか?
勉強のため院内でTCHの本を購入しました!
TCH(Tooth Contacting Habit/歯牙接触癖)について説明します。
TCHとは?
TCHは、無意識のうちに上下の歯を接触させ続けてしまう癖のことです。
本来、安静時には上下の歯はわずかに離れている(2〜3㎜)のが正常ですが、TCHがあると軽く噛み合った状態が長時間続きます。
よくある症状
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あごの疲れ・だるさ
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顎関節症(口を開けると痛い、音がする)
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歯の痛み・違和感(虫歯がないのに痛い)
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歯のすり減り、ヒビ
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肩こり・首こり・頭痛
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歯周病の悪化
※ 強く噛むわけではないため、自分では気づきにくいのが特徴です。
原因
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ストレス・緊張・集中状態(PC作業、スマホ、運転など)
人はストレスを感じると、交感神経系の活動が優位になり、顎に力が入りやすくなります。
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姿勢の悪さ(猫背)
現代人は、スマホ、パソコンなどを操作する際の姿勢の影響があります。下を向く作業が多いなど、前屈みの姿勢をとると、自然と顎は閉じる方向に向かいやすくなるので、姿勢が悪いとTCHになりやすいかもしれません。
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「噛みしめる癖」が習慣化している
歯ぎしり・食いしばりとの違い
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| TCH | 弱い力で長時間接触(主に日中・無意識) |
| 食いしばり | 強い力で噛む |
| 歯ぎしり | 就寝中にギリギリ動かす |
対処・改善方法
① 気づくことが最重要
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「歯は離す」が基本
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付箋やスマホアラームで「歯を離す」リマインド
(例)付箋や紙などに「歯と歯にすき間」など言葉を書いて、普段目につく場所に貼る。
アラームが鳴ったら今の上下の歯がくっついていないか確認。
② 正しい安静位を覚える
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唇は軽く閉じる
歯は接触しない
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舌は上あごに軽く触れる
③ 姿勢・生活の見直し
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猫背を改善
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長時間作業の合間に休憩
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ストレスマネジメント
④ 歯科での対応
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マウスピース(必要な場合)
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噛み合わせの確認
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顎関節症の評価
受診の目安
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歯やあごの痛みが続く
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口が開けにくい
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歯がしみる原因が分からない
→ 歯科で相談をおすすめします。
出典
「なるほど!TCH 世界一やさしいTCH入門」櫻井 善明先生
