虫歯の治療
虫歯は、口の中に居る細菌が砂糖のような糖質を酸に変えて、歯の表面にあるエナメル質を溶かしていく現象です。
治療の際は、虫歯になった部分を最小限切削し、その部分に詰め物や被せ物をしていきます。(MI診療=ミニマルインターベーション)
虫歯の治療については、その重症度合いによって、治療方法が異なります。
軽度の虫歯治療
フッ素を塗ったり、詰め物で歯の溝を埋めて、これ以上悪くならないための治療をおこないます。
中等度の虫歯治療
歯の痛みが出たり、歯茎に炎症があるなどの自覚症状が出た時は、すでに虫歯がかなり進んでいる場合が多くありますので、注意が必要です。
治療方法は、初めに、虫歯部分を削り取り、その後、詰め物により補修をおこないます。
詰め物は種類があり、小さめの虫歯であれば、歯と変わらない色の合成樹脂(コンポジットレジン)を削ったところに詰めて補修を行います。
少し範囲の広い虫歯の場合は、オーダーメイドで作成した詰め物を、削ったところに接着剤でつけることにより補修を行います。
さらに大きな虫歯で、歯髄と呼ばれる神経が炎症を起こしていたり、腐敗している場合は、歯髄を取り除く治療をおこないます。(根管治療についてをご参考ください)
その後、歯髄を取り去って残った根管と呼ばれる箇所を埋め、そこに歯の形を回復させるためのクラウンと呼ばれるかぶせものをして治療をします。
作成する詰め物やクラウンには保険適応のものと、適応外のものがあります。
重度の虫歯治療
重度の虫歯の場合は、抜歯が基本となります。この場合、虫歯になっている歯だけでなく、口の中に他の異常が確認される場合があります。その場合は、虫歯部分だけでなく、歯茎などを含めて、総合的な治療が必要になります。
むし歯の原因について
※ むし歯にならないための甘いものとの付き合い方を、歯科コラム(2024年5月)で詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。
むし歯の進行について
大人の虫歯について
う蝕検出装置ダイアグノデント
ダイアグノデントは、虫歯の発見、診断に用います。
歯に特定波長の光を当て虫歯に反射した波長を解析し数値化します。虫歯の状態を数値で知ることができます。
虫歯は視診・触診・レントゲンで診断しますが、それだけでは発見しにくい初期う蝕も、ダイアグノデントを使うことにより、診断することができます。
数値が高ければ修復処置を行い、数値が低ければ削らずに予防処置を行います。
経過観察するう蝕を、経過的に数値で追うことで、う蝕の進行度合いを把握することができます。
痛みや苦痛のない治療
笑気鎮静法による通常の治療はもちろんのこと、どうしてもインプラントなどの外科治療が怖い方には、眠っている間にすべてが終了してしまい、治療を受けたことも覚えていない、極めて快適な静脈内鎮静法も可能です。
麻酔専門医とのタイアップにより、安全安心の治療を受けていただけます。