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親知らずの抜歯

親知らずは第3大臼歯と呼ばれる一番奥にある歯のことです。

一般的に、20歳前後で生えるとされますが、その時期には個人差があり、生えない方もいます。また、4本ある親知らずのうち、数本のみが生える方や、一部だけが露出する方もいます。

抜歯が必要な親知らずについて

親知らずに異常が無ければ、何もする必要はありません。しかし虫歯になったり、痛みが出たりした場合は、抜歯に至ることがあります。特に隣接する歯と密着している場合があり、親知らずの影響を受けて虫歯になったりすることもありますので、歯全体のことを総合的に考えて、必要な場合にのみ抜歯を行います。

抜歯後について

親知らずの抜歯後の痛みについて不安がある方は多いと思います。抜歯後1~2時間で麻酔が切れてきます。予め痛み止めを飲んでおくことで、痛みは和らげることができます。痛み止めは定期的に決められた量を飲んでいただくことをお勧めいたしますが、どうしても痛みが我慢できない場合があります。その際は予め薬の量についてご指示いたしますので、その指示に従って追加の服用をしてください。

術後は喫煙やアルコールは避けてください。

 

痛みや苦痛のない治療

笑気鎮静法による通常の治療はもちろんのこと、どうしてもインプラントなどの外科治療が怖い方には、眠っている間にすべてが終了してしまい、治療を受けたことも覚えていない、極めて快適な静脈内鎮静法も可能です。
麻酔専門医とのタイアップにより、安全安心の治療を受けていただけます。

 

 

抜歯時の注意点

歯科への恐怖感は、抜歯の痛みに対する怖さからくる部分も多いでしょう。実際には、親知らずの抜歯も特に上顎の場合には、大きな痛みとならないケースが多く、必要以上に不安に感じる必要はありません。とはいえ、抜歯は外科手術の一種ですし、また横向きで埋まっている場合など処置に時間を要する場合もあり、通常より痛みや腫れが続く可能性があります。ここでは、できる限り痛みを緩和し短くしたいという方に向けて、対処法を詳細に列記しますのでご参照ください。

なお、こちらの対処方法は、通常の抜歯の際もほぼ同じになります。

抜歯前
  • 抜歯前日は十分な睡眠時間をとって、免疫力を高めておきましょう。また睡眠不足の場合は麻酔に対しても気持ち悪さ等の反応が生じてしまう恐れもありますので、しっかりと寝ることで体力を養っておくことが大切です。
  • 抜歯前に食事を取っておくことも大切です。まれに空腹の状態で麻酔をすると気分が悪くなってしまう方もいます。後述のとおり術後2~3時間は食事を控える必要があるので、事前に食事を取っておくことがよいでしょう。
  • 喫煙は健康全般にとってよくないだけでなく、抜歯の場面でも傷の治癒を遅らせてしまうといった悪影響があります。禁煙習慣を身につけることが一番ですが、少なくとも抜歯の前後の2週間程度は喫煙を控えるようにしてください。
抜歯後
  • 処置後はしばらく唾に血が混じります。翌日~翌々日あたりまで続くこともありますが、異常ではないのであまり心配する必要はありません。量が多い場合にはガーゼを重ねて小さく固く折り(清潔なティッシュを固く小さくロール状に丸めたもの等でもかまいません)、患部にしっかり当てて、かんで圧迫止血をしましょう。
  • 過度なうがいや、舌で患部をいじることは避けましょう。抜歯窩(抜歯後の歯肉にあいた穴)に血餅(けっぺい)と呼ばれる血のかたまりが形成されることで、傷口は次第に回復していくのですが、強いぶくぶくうがいなどをするとその血餅がとれてしまう恐れがあるからです。うがいをするときは軽くすすぐ程度にとどめておき、また最後に強くぺっと吐き出すのも、できるだけ意識して避けることが望ましいです。
  • 抜歯当日は飲酒と激しい運動は避けましょう。血行が促進されて、抜歯後の出血が止まりにくくなる可能性があります。
  • 食事については、麻酔が切れるまでの2~3時間のあいだはお控えください。麻酔の影響で誤って口腔内を噛んでしまったり、熱い飲み物でやけどをしたりしても気づかないためです。また、その後は通常通りお食事をしていただくことが可能ですが、できるだけ患部とは反対側のお口で咀嚼しましょう。辛い食品などの刺激物も当日は避けましょう。
  • 歯ブラシは感染予防のため、いつも通り行うようにしてください。ただし、患部周囲は避けてブラッシングしてください。
  • 入浴についても、血行が促されてしまうという理由から、当日は控える必要があります。湯船に浸からず、軽くシャワーを浴びる程度でしたら問題ありません。
  • お薬は指示通りに服用してください。口内は体のなかでも特に常在細菌の多い場所であり、創部からの感染を避けるために抗生剤(抗菌薬)も処方されます。途中で自己判断でお薬を止めたりせず、最後まで飲み切ることで耐性菌の出現が抑えられます。ただし、副作用が生じた際は服用を中止して当院にご連絡ください。
痛みを最大限抑えるために
  • 血餅(けっぺい:一種のかさぶた)をしっかりと形成することが治癒のために最も重要です。苦痛をもたらす最大の原因は、血餅が適切に形成されずにドライソケット(抜歯後の穴にある歯槽骨が露出したままとなって細菌感染が生じた状態)になってしまうことです。上に列記した優しいうがい、その他血行を促進してしまう行為を避けることが、痛み対策にも有効です。
  • 痛み止めは、術後まだ麻酔が効いているあいだに服用するとより効果的です。服用後鎮痛剤の効果が出はじめるのに少しタイムラグがあるので、特に心配な方は痛みを感じはじめる前に鎮痛剤を飲むとよいでしょう。その後も適宜痛み止めを服用して構いませんが、胃等に負担となるため少なくとも5時間程度は間隔をあけるようにしてください。
  • 冷却シート(冷えピタなど)や冷たいタオルで患部の近くを冷やすことも、腫れや痛みを軽減するのに効果があります。ただし、氷などを使って強く冷却するのは、血液の循環障害が起こって治りを悪くしてしまう恐れもあるため、軽く冷やす程度にとどめておきましょう。また、冷却シートなどで冷やすのも抜歯翌日あたりまでとするのがベターです。あまり長時間冷やし過ぎると血流が悪くなり、回復の遅れにつながります。つまり、抜歯当日から翌日にかけては血行を促進しないこと、翌日以降は患部の血行を極度に抑え過ぎないことが望ましいといえます。
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